2012年12月6日木曜日

<体操>してますか?その1

もしどなたか
「そういうことなら、試しに一度アレクサンダーのレッスンを受けてみようかしら」
と思われる俳優さんがいたときに
「さて、じゃあ、なにを見て貰おうか、どんなうごきを探究してみようか?」
という考えが浮かぶかもしれません。

一度きりの無料体験レッスンでも
イントロワークショップでも
まず10回の個人レッスンを受けるでも
うごき庵で定期的にグループレッスンを受講するでも

いずれの場合においても
やっぱり丸ごと受け身では得るものも少ないでしょう。
先にも記しましたように
直面する望みや解決したい問題がない人には
そもそもレッスンを受ける理由がないわけでしょうからね。

でも、何かしら自身を向上させる...調整するワークをしてみたい。
現在撮影中だとか舞台に向けての稽古中だとかいうわけでもなく
仕事と仕事の合間で
特に今取り組んでる役やテーマが明確にあるわけでもないけれど...
そんな方もいらっしゃると思います。

そんな方には、ぜひ
普段ご自身が、俳優のルーティンとして行われている<体操>を
アレクサンダーのレッスンに持ち込んでみてはいかがでしょうか。

++   ++   ++   ++   ++

ほとんどの俳優さんが多かれ少なかれ生活の中に何らかの<体操>を
取り入れていると思います。

もし、俳優になりたてか
または俳優の訓練をはじめたばかりの人で
必ずしも毎日体操をしてはおらず
かつ自分の今のパフォーマンスに満足できない方がいたら
...保証します!
三十分程度の<体操>を毎日欠かさずすれば
あなたの演技は、間違いなく...以前より...よくなります。

別に高いお金を払って各種スタジオに通う必要はありません。
(それはそれでできれば楽しいでしょうけど)
ちょっと図書館でストレッチやヨガ等の本を借りて
自分がやりたいなあと思えるうごきを毎日するだけで好いのです。

...余談ですが、わたしは体操を編さんするのが好きで
自分で<天才体操>と名付けた寄せ集め体操を
折に触れ演技クラスでご紹介しています。

自分で自分の体操を作るって言うのは楽しい作業です。
自分のからだが好むうごきっていうのは
やっぱり誰より自分が一番わかるでしょうし。
これ自体が大変クリエイティブな作業だと思います。

できれば
普段自宅でするものだけでなく
現場で楽屋で、五分あったら三十秒あったら・・・と
時間と場所と目的に合わせて数種類の体操メニューを用意しておくよう
わたしのレッスンではおすすめしています。

いざ本番だとか、撮影現場だとかいうと
みなさんも少なからず興奮してくることでしょう。
それは自然なことで何もおかしいことじゃないんですけれど
下手するとこれを<ヤバい、緊張しはじめた!>と解釈してしまいがちです。

こんなときのためにも
前もって用意したメニューを淡々とこなすことで
胸の高まりを上手に扱いながら出番を待つことができるようになります。

俳優はアクター、行動する人ですからね
「やること」「すること」がないと
これらがハッキリしてないと
あっという間に機能しなくなってしまうものです。

ぜひ自分の好みの体操を、いくつか用意して
いつでも取り出せるようにしておきましょう。

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